第31章 大切な日
「こんなに嬉しい誕生日は初めてだよ」
碧色の瞳はこれでもかというほど優し気に目尻を下げて穏やかに微笑むと、私の唇へとちゅっと優しいキスを落とした。
「……さと、る…誕生日…おめでと…ッ…生まれてきてくれて、ありがとうっ…」
激しい刺激を感じながらも、必死にそう呟き悟の首へ回していた腕へぎゅっと力を込めると、悟は少し驚いた表情をしたあと「ありがとうリン…大好きだよ」と、これでもかというほど甘く甘く囁くと、動かしていた腰のスピードをさらに早めた。
寝室には二人の息づかいと、ぐちゅぐちゅと互いがぶつからら合う音がいやらしく響く。
悟はそのまま寝転んでいた私の腕をグイッと引っ張ると、二人が座るような体制になりより近くなった身体をぎゅっと抱きしめた。
「……んンっ…あッ…」
体制を変えたからか、さらに奥深く私の気持ちの良いところへと悟のモノが激しくぶつかる。
「はぁ…スッゲェ気持ち良い」
眉間にシワを寄せながらも、クイッと口角を上げ少しだけ余裕がなさそうな表情をする悟を見て…なんだか抑えきれない感情が溢れて来てきて、身体の奥底から何か熱い物を感じる。
あまりに色っぽい悟を見つめていると、私の秘部がピクピクと反応し…それに気がついた悟がさらに眉間のシワを深めた。
「…ッやっばいよリン、気持ち良すぎ」
「……私も…きも、ち…ッ」
耳元に聞こえる悟の声が、あまりに色っぽいくて頭がおかしくなりそうだ、
悟の男らしく筋肉質なのにとても美しい身体に抱きしめられ、視覚まで酔いしれてしまう。
ああ、好き。大好き。
「…ッ…愛してるよ、リン」
「私も…愛して、る…さとる…愛してる…っ」
今日という日を、こうして二人で迎えられてよかった。
悟、誕生日おめでとう。
この世界に生まれてきてくれてありがとう。
私と出会ってくれてありがとう。
これからもずっと、あなたの誕生日を一番に祝わせてね。
愛してるよ。
永遠に、あなたを愛してる。