第31章 大切な日
悟は二日前から主張に出ていて、今日の午前中に高専へ戻ってそのまま別任務に付くと言っていた。
私はというと超特急で任務を2件終わらせて、なんとか昼過ぎには慌てて自宅へと帰宅出来た。
「えーと、とりあえず料理!!」
誕生日っぽいお洒落な料理なんて作った事ないけど、数日前から色々と考えていたメニューを手早く作っていく。
そしてそれが終われば次は悟の大好きなケーキだ。こちらはめちゃくちゃはりきってチョコレートケーキとショートケーキのホールを両方頑張って作った。
「えっと飾り付けどこに置いたっけ…やばい!!時間ない!!」
急いで風船を何個も何個も膨らませて壁へと貼ったり、ハッピーバースデーと書かれた可愛い飾りをつるしていく。
よくよく考えたら、悟出張に行ってたんだから飾りは昨日やっとけば良かったよ!!
超スピードで飾り付けを終わらせると、今度は急いでシャワーを浴びて少しお洒落な服へと着替える。
悟とは外で待ち合わせをしているからだ。
出張帰りに外で待ち合わせなんて疲れているだろうし申し訳なかったけど…どうしても一緒に来て欲しいところがあって「19時ごろ駅の近くで待ち合わせできる?」と聞いたら「もっちろん♪僕がリンの誘いを断るわけないでしょ」と優しい笑顔で微笑んでいた。
これから私が用意した誕生日プレゼントを二人で受け取るのだ。
もちろんプレゼントの内容は悟にはまだ秘密だ。