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【呪術廻戦】抱きしめてそばにいて

第30章 紙切れ一枚




「結局追い出されちゃったね〜」



「悟が騒ぐからでしょー、それより今日は任務ないの?」



「任務は朝一で終わらせて来たよ、特級呪霊も僕にかかれば瞬殺だからね〜まぁこの後少し生徒達の顔を見に行くけど」



「朝一で特級を瞬殺できる人なんて悟くらいだよ。生徒達のところ行くなら私もついて行こうかな!最近皆んなに会えてなかったし」



「じゃあ一緒に行こうか。リンが来ればきっとあの子たちも喜ぶよ」



「ふふっ、久々に身体動かしちゃおうかなぁ」



「そういえばこの前真希と憂太がリンの特訓は鬼だって言ってたよ、本当見かけによらず昔からヤンチャするタイプなんだから」



「えー全然そんな事ないよ!ちょっとハードかもしれないけどさ。それにしても二人ともすごく強くなってきたよね。動きが洗礼されてきた」



「そうだね、リンのおかげだよ。君との特訓はあの二人にとって凄く刺激になってるみたいだね」



「えへへっ、それなら良かった」



悟と一緒に石畳みを歩けば、少ししてグラウンドが見えてくる。




そしてそこでは今まさに鍛錬に励んでいる一年生達が見えた。




皆んな頑張ってるなぁ、本当学生時代が懐かしい。私も悟も毎日あんな風に特訓を続けてきたんだよね。



だから今こうして、悟は高専の先生として…私は一級術師として単独任務に付いている事が不思議でならない。



きっといつかあの子たちも、私達のように大人になってこの術師界を引っ張って行く存在になる。それまでは私たち大人がこの子達を守らなくてはいけない。




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