第13章 東京都立呪術高等専門学校
「行かせてよかったわけ?」
「仕方ないだろ、リンが決めた事だ」
「ずいぶん聞き分け良いじゃん」
「まぁ正直、今のリン見てらんないし。いつまでも七海のケツ追っかけてるなんて胸糞悪いし」
「あー、嫉妬ね」
「海外行ってスッキリサッパリした気持ちで、僕のところに来てくれれば良それでいい」
「あんたのところ来る前提なんだ」
「当然でしょ、もう逃がさない。たとえ海外にいたとしてもね」
「でもいつ帰って来るか分かんないよ?あっちでアッサリ男作るかも」
「リンはそんな事しないよ、まぁしたとしたら相手の男殺すけど」
「うっわー、愛が重い」
「重くて結構、ここまで待ったんだ。あと何年かかろうが…いくらだって待てる」
五条は遠ざかるタクシーを見つめながら
………ニコリと甘く微笑んだ。