• テキストサイズ

【呪術廻戦】抱きしめてそばにいて

第8章 指名



「遅かったな傑、いや…早い方か。都内にいくつ盤星教の施設があるって話しだもんな」


「……悟、だよな?」




夏油は額に汗を滲ませ、驚いたように五条を見つめる。まるでそれは何があったんだ…と言いたげに。




「硝子には会えたんだな」


「あぁ、直してもらった。私は問題ない。いや…私に問題がなくても仕方ないか」



「俺がしくった、お前は悪くない」



「…戻ろう」



「傑」





もう生き絶えた天内理子を五条が抱える。


周りには笑顔で拍手をする沢山の人々。





「コイツら、殺すか?」





特に表情も変えず、静かな声で話す五条は




「今の俺なら、多分何も感じない」





まるでいつもの彼とは別人だった。






「いい、意味がない。もともと問題のあった団体だ。じき解体される」




「意味ね。それ本当に必要か?」




「大事な事だ、特に呪術師にはな…」








夏油は何も色を映さないような瞳で





最後に、そう呟いた。









/ 483ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp