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【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第16章 愛ほど歪んだ呪いはないよ


 一歩、二歩、三歩。

 距離にして五メートルもないところを、歩幅を狭めてそろりと歩いた。

 その間も二人の男が私を見つめている。彼らの視線を受け流しながら頭をフル回転させた。この状況をどう説明すべきかを必死で考える。

 まずは悟だ。ぶすっとした表情を見る限り誤解してるっぽい。オーナーとはデートを重ねてはいたけれど、交際には至っていない。男女の関係で言えば手繋ぎまでだ。

 悟にその話をしなかったのは交際の申し出を断るつもりでいたし、嫉妬するに至らない関係だったから。

 そもそも私がオーナーとデートをしていた時、悟は元の世界に戻ってしまって、私は必死に五条先生を忘れようとしていたのだ。

 そんな時に男性に誘われて、ほんの少し浮かれた時間を過ごしていたからといって、責められる筋合いはない!


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