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【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第14章 再会


『あれ、ジョーどうしたの?』

『傘はいらないって僕が言ったから千愛、持っていかなかったでしょ。濡れちゃうじゃん?』

『それで迎えに?』

『運転手がいれば送り迎えさせるとこだけど、こっちの世界にはいないからね。直接僕が参上したってわけ。それともタクシーで帰る?』

『雨くらいでタクシー使ってたら破産します』

 ないないって手を縦にして振ると、彼は予めわかっていたかのようにその手を取って自分の傘の中に引き入れた。

 どういうわけか私の傘は持ってきていなくて、ひとつの傘で寄り添って一緒に帰る。

 もっと寄ってって言われて、肩を引き寄せられて歩きづらいよとか言いながらも、本当は迎えに来てくれた事もこうやって一つの傘で歩く事も嬉しくて、隣にいる彼を見上げて、ありがとうって私なりの笑顔を見せる瞬間が幸せだった――。


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