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【呪術廻戦】獄門疆から君のもとへ〜五条悟〜

第9章 さよなら五条先生


 自分の人生の中ですとんと抜け落ちている期間が存在している。というより殆どがそれに近い。

 これは単に一週間前に何をしていたのか思い出せないとか、漢字を忘れちゃったとかそういう類のものとは違う。年単位で丸ごと記憶が抜けている。

 綿密に言えば、ところどころ記憶が残っている事もあるのだが。

 例えば、渋谷デートの最中に五条先生に訊ねられた2018年のハロウィンの記憶は、その日付とリンクしてカラオケに行った記憶が一部残っていた。

 それは、写真とショート動画のような僅かな情報で形作られているようなイメージだ。

 だから旧友と会うのはすごく怖い。私が覚えていない学生時代に旅行に行った思い出話や当時好きだった人の話などを親しげに話してくるから。



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