第6章 デートの練習
どうしよう。そう思ってももう遅い。
次々とアニメーションが流れて、百鬼夜行がそこに映し出される。「愛してるよ里香」って乙骨くんのセリフが渋谷の街中に響き渡る。
こんなの見たら愕然とするに決まっている。五条先生はずっとビジョンを見上げたままだ。
どうしていいかわからず、そうっと五条先生の隣に立った。視界の端に彼が居て、見上げた先にも包帯をした彼がいる。
続けて2本目のPVが流れ始めて、5基の巨大ビジョンに同時に呪術廻戦0の映像が溢れ出た。
視線をそらしてもモニタージャックされているからどこを見ても呪術廻戦だ。大小併せて8基同時に広告PVが打たれている。
今度はKing Gnuの一途が流れて音量も大きく壁中が、禪院真希ちゃんの「乙骨、おまえマジで何しに来たんだ。呪術高専によー」の声。
五条先生とミゲルとのアクション。再び百鬼夜行の夏油傑と乙骨憂太の対峙シーン。