第5章 ★ベッドの上のお手伝い
ヒールを履いて、靴べらを玄関のフックに吊り下げた。
「んじゃ、次は朝までお願いね。ベッドの上でみっちりと」
艶っぽい顔して意味深な言い方してくる。そんな事言うから、また夢を思い出して顔がじわっと熱くなった。
「どういう意味? 私はしない。朝までなんて一切しない。手も口もそれ以外も何もかも!」
頬を膨らますと、いつもみたいにククッて笑う。わかってる。これは五条先生の冗談なのだ。私のことからかってるだけ。
「千愛はえっちな子だね」
「普通ですよ」
これを世の中ではセクハラというけれど、元はと言えば私の夢がきっかけだから、ぎりぎりだけど許してあげる!