第7章 くりーん
なでなで
(あちらのロナルドさんは凄く子犬みたいな感じだけど。)
「ちゃんとした男性なんだな」
✿✿✿
「悪かった」
「いえ、良く寝れましたか?」
「寝れました」
「それは良かった」
「·····彩華」
「はい?」
「もう、行くか···?」
「ロナルドさんは満足しましたか?」
「した」
「それでは行きましょうか」
カチャッ
パタン····。
「私はこの道から歩いてきたんで、また歩けばいける」
「·····」
「短い間ですが、お世話になりました。」
「あぁ(アイツが帰る)」
優しく撫でてくれた記憶すら消えるのか?
言葉を交わって、
何もかもが懐かしい記憶として
「ロナルドさん」
「···っ」
ぽん
なでなで
「大きくなると誰かに褒めてもらえる事は少なくなりますからね、大丈夫だよ。また会えるからね」
「いつ会える」
「私はあなたの"彩華"さんではないけど。今あなたの目の前にいる"母"は私ですからね。最後に抱きしめてあげるね」
私の
ぎゅ
「ロナルド」
「···彩華···。」
❦ℯꫛᎴ❧