第4章 ほしがり
女が叫んでる。
何故か記憶が浮かんだ。
確か昔もそうやって
ぐいっ
「··失せろ」
シュウウウ···。
「···!?(人!?)」
私の前に現れた人はまるで
「···吸血鬼みたい」
バサッ
「人間。運が良かったな」
「····(何が起きた?あの人が言葉を呟いたら目の前にいた黒いモヤが消えた)」
まさか呪禁師!?
「驚きで言葉も出ない···か」
ぱちっ★
目がお互いに合った瞬間
✿✿✿
『えーん!』
『泣かないで、もう怖いのはいないから』
『だってキミが、ケガするのはいやだもの』
「ーーー··っ」
「あの、助けていただきありがとうございました」
がしっ
「やっと、見つけた」
「ほえっ!?(あまり近くで見れてないけど··)」