第3章 呼ばれた
でも名前を呼んでくれただけでも幸せだった。
「名前を呼んでくれてありがとうございます··婦人よ」
「···っ、婦人じゃないでしょ?私のロナルド」
「ーー!」
チャリッ
「夢でも会えて嬉しかったよ、大きくなったね··強くなったね」
夢が覚める。
俺は最後に手を伸ばし
「ずっと、愛しているよ··ロナルド」
「母さん··俺も忘れないから!」
ーー~~···♪
はっ
「ーー!」
目を覚ますと場所は事務所にいた
(夢···なのか?夢だとしたら···)
ぱたっ
「···母さん···に会えた」
そんな時だろうかふと立ち上がりクローゼットに幼い頃から閉まっていた箱を取り出し開ける
そこには
チャラッ
「これは···花のネックレス」
俺はそれを握りしめ事務所を出た