第6章 アブラカタブラ
すたすた
ガチャ
ばっ!ばさっ!
「悪霊退散!!悪霊退散!!ドーマンセーマン!!助けてあげよう陰陽師ーー!!」
「彩華くん!?その歌はレッツゴー陰陽師!」
すっきり
「後ほど道路まで塩を平たくしてきます」
「辺り一面伯方の塩···」
パタン
「とりあえずお風呂準備してきますね!」
「···っ、今日はごめんね、色々と嫌だっただろ··」
「怖かったけど、助けてくれてありがとうございます」
うるうる
「ずっと守る!」
「でもあの社長は何者なんですか?」
「あの社長は··人に興味がない人間だよ。外面はいいけど、妻に対してあまり興味がなく結婚よりは··昔の側室的な人が入れ替わり立ち代り」
「えー···」
「悪い奴ではないんだが··気になる人を見つけると自分の傍に置きたくなる奴だから気をつけて」
ヂャキッ
「切り捨て御免」