第5章 いかり 学生夢女
ぽふん
「うあああん!」
「よしよし(とりあえず··被害がなくてよかった··けど···萩野くんに何て説明すれば···)」
「····霧島··」
「ごめんね萩野くん。この子には私が必要なんだ、まだ何も分からなくて··大人だけど幼い子···」
ぐすっ
「う"~~····」
「でもこれだけは信じて欲しい。ロナルドさんは危険ではないよ、また明日」
✿✿✿
(····霧島の言うように··劇で会った人は··卒業生でもない··吸血鬼)
ざりっ
「こんばんは、学生さん」
はっ
「!···あの··なんですか?(この制服··吸血鬼対策本部の制服だ!)」
「君には申し訳ない事をしたね。許してくれないか?」
「あの···話が見えませんが····」
パカッ
「この煙を嗅ぎなさい··記憶は残るけど··これ以上彩華くんに対する感情を出すと、吸血鬼が嫌がるんだよ」
ぐにゃっ···。
「うっ···」
「君は純粋に彩華くんが好きだったんだね···」
「俺は···」