第5章 いかり 学生夢女
「この際だからはっきり言うぜ。俺は危険度Aの吸血鬼、ロナルドだ」
「吸血鬼···」
「萩野くん、逃げて!」
「そうだよ、彩華は初めて俺を見てくれた"人間"···お前は彩華のなんだ?」
「だから···同級生。」
「違うだろ?お前は···彩華に··」
ぐいぐいっ
「ロナルドさん!私を見て!」
ぐいっ
「ぶみっ!」
「霧島!?」
「ロナルドさん。怖くない、私は目の前にいますよ。怖くない··怖くない」
「彩華···(真っ直ぐ見てる目)」
ドラ公の言葉思い出す
『ロナルドくん、君が怒りで狂いそうになっても··彩華くんだけはちゃんと見てるんだよ。もちろん私もね』
じわっ
「う··うぅ··うえーーん···」
「よしよし」
「なっ」
(泣いた!?)