第29章 ウソの声 嘘ルド
「いや、財布を忘れたんです。一瞬でもどりますから!」
「何か欲しい物あるのか?」
「あります。でもこれは"私"が渡さなきゃいけない物なんです」
「ロナルドくん。彩華くんを信じよう」
「うぐぐ···分かった」
「ドラルクさん、ロナルドさん。待っててください!私は"もどります"」
✿✿✿
(これが私なりの"愛の形")
例え夢だろうと現実だろうと
私は···
(ずっと貯めてきた貯金箱開封の儀式···でも!こうでもしないと私が泣いてしまう)
「すみません、この··✿✿✿」
~♪
たたた
(操りさんがいる場所まで行けば間に合う)
「操りさん!すみませんでした!行きましょ」
待っててください
霧を纏う貴方よ