第24章 ちゃいな ◆夢女
くるっ
「後ろ向いてますね。」
ぐうぅ··
「あう··」
子供は出されたおにぎりを無我夢中で食べ始めた。
食べながら嗚咽を吐きながら泣く。
(しばらくは保護観察しながら体調ケアして親御さんに引き取りだな。臓器売買とかされなくて良かった····私も"昔"には抗えないわね··笑)
30分ぐらい経っただろうか、静かになったので前を向くと
「すぅ···すぅ···」
(食べ泣き疲れ···)
口周りに付いたお米を取りながら頭を撫でる
(髪降ろしたロナルドさんみたいだ。目も青くて、次は夜だな)
ドアを開けっ放しにして私は部屋を出る
「ドラルクさん、あの子の親御さんは見つかりましたか?」
『うん、同じヨコハマ市内で助かったよ。あの子は"木下日出男"君という名前だ』
「立派な名前」