第24章 ちゃいな ◆夢女
(包帯ぐるぐる··帰らなきゃ)
痛む体を起こしながらドアを開けようとしたら
ガチャ
べしゃ
「ふぎゅ!」
「あっ、起きましたか?まだ起きたばかりなんですから動くのはよくありませんよ?」
ドアから入ってきた人は中華お姉ちゃんだった
びくびく
「あっ、あう··うぁ··」
「言えないなら無理はしなくていいからね。お腹すいてる?」
ぐうぅ···
「······//」
「素直ね。おにぎりどうぞ」
渡された小さいおにぎりに手を出していいか迷う子供
「私は部屋を出ますね。焦らず食べてください」
「ちがっ!」
「うん?」
「ひとりは··怖い、です」
「····(あの人もそうだ)」
ひとりは怖くてよく忍び込んで寝ていたな