第17章 夢と嘘 ✿
「今日も泊まるんだろ?」
「はい、明日には帰ります」
「そしたら彩華くんの好きなメニューにしようか!何かご希望は?」
「ドラルクさんが作ってくれる料理は美味しいですから迷いますね!」
✿✿✿
そして最後の夢を見る
昨日の続きだ。
ザザァン···
『·····』
「今日も来たんだな」
「海から上がったんですね」
ふよふよ
「彩華くんは私達に対して言いたい事ないのかい?」
「ありすぎです。でもそしたら私の方にも言いたい事はありそうですからね」
ふよふよ
「君は変わらないね」
「そうですか?」
「あぁ変わらない。俺達の世界にいた彩華と同じぐらい」
「その··ロナルドさんは··」
「なんだ?」
「··っ(言えない)」
周りが瓦礫だらけで、吸血鬼の残骸であろう砂だらけで···
ロナルドさんの目の下に見える酷い隈
だったら私がすべき事は決まってる