第14章 ごたいめん ◆
「彩華は、何するんだ。」
「ネックレスもあるからな···なら指輪にしますね。」
「なら俺も指輪がいい!」
「駄目ですよ、あなたの大切な人に叱られますよ?」
きゅーん
「でも···。」
「そしたら指輪にしましょうか、はめるかはロナルドさんが決めてくださいね」
「うん!」
✿✿✿
「さてロナルドさんが出てきた壁ですね」
「ここから戻れば帰れるのか·····」
「ロナルドさん?(しゅんとしてる)」
「もう1回抱きしめていい?」
「いいですよ(その時帽子にちょちょいと)」
ギュ
(背丈は俺より小さいけど、彩華とは違う高さに柔らかさと匂い)
あったかくて
優しくて
甘い匂い
スッ
「·····彩華」
「ロナルドさ···ん」