第12章 だぬん ◆
「ほんとに私は彩華さんと友達になれて嬉しいぞ!」
「もうゼンさんったら···私は弱き者を守る立場ですからね」
「うむ、そうだ蜘蛛の同胞に会うか?」
「はい!今日はゼンさんとアラネアさんに渡すものがありまして、気に入って貰えたら嬉しいな」
すっと渡された物は、吸血鬼仕様の指輪
「彩華さん?この花は··!」
「アングレカムって花、花言葉は··」
"いつまでも✿✿✿✿"
「凄く嬉しいぞ!」
「ゼンさんとは長い付き合いですからね。」
✿✿✿
ガチャ
「アラネアさんいますか?」
「··懲りないわね」
「体調悪いですか?」
「首輪の威力が強いだけ··よ」
ふわっぎゅ
「ちょっと失礼」
カチャッ、パキン···
それは一瞬の出来事であったわ。
(彩華から匂う··花の香り)