第12章 だぬん ◆
(でも、名前を呼んでくれるだけで私は嬉しいんだけどね。)
「蜘蛛の同胞ーー」
「何よ」
「彩華さんから伝言頼まれてな」
「彩華から?」
『何かあればいつでも話してくださいね、夜は流石に遅いので··』
渡された紙にはあの子の電話番号
「····ばか」
(柔らかく笑うんだ··)
どごどご
「むおおお!!」
✿✿✿
ぎゅーーーーーーー。
「ロナルドさん?(離れない子供になってる)」
「··蜘蛛の奴、彩華の事見たら嬉しそうになっていた」
驚愕
「えっ、良く分かりましたね」
普段のアラネアさんぶっきらぼうに接してるから···でもロナルドさん良く気づいたな。
「彩華は、俺が1番好きでしょ?」
(犬ルド··)
「不安ですか?アラネアさんの所に行くんじゃないかって。」
くうぅー··ん
「やだ」
「アラネアさんとは友達ですから」