第11章 すらんすらん ◆
私を仲間と見てくれた吸血鬼
優しくて暖かい吸血鬼だったのに。
私を置いて人間と結ばれた。
だから私は吸血鬼を探した
分かりやすいように身長もあまり高すぎず低すぎず、
声も分かりやすく
なのに見つからない···
たったったっ
「アラネアさん!」
くるっ
「は?!」
「やっぱり私が送ります。ゼンさんは何やら職員の方に呼ばれたみたいで···」
「すぐそこなんだから来ることないじゃない···これだから人間はやなのよ」
「人間と言うのは心配性なんですよ。行きましょうか」
「~···勝手にしたら」
(ツンデレ)
「はい!」
「言っとくけど私はあのハムカツみたいな優しさなんて持ち合わせてないわよ」
「ハムカツ。あっ!ゼンさんですぬ」