第11章 すらんすらん ◆
「···ほ」
「·······」
「同胞。気分悪いのか?」
はっ
「べっ··別に、なんでもないわ」
(沢○エリカ風な人だな~··)
かたん
「私そろそろ戻りますね!ゼンさんお話ありがとうございます。アラネアさん体調悪かったら職員さんに隠さず話してくださいね、失礼します」
「入口まで送ろう」
「大丈夫ですよ。ゼンさん、アラネアさんの体調を見てあげ···アラネアさん?」
ぐっ
「····よ」
「どうしました?(よくよく見るとほんと吸血鬼には勿体ないぐらい綺麗な女性よね)」
「なんで···あんたは·····っ帰るわ」
すたすた
「同胞!?」
「ゼンさん、付いてあげてください」
「~っ、すまない彩華さん」
すたすた
(なんなのよ!なんで人間が重なるのよ!)