第24章 お祭り
その後、私は光輝といい時間が過ごせた。
綿あめ買ったり、りんご飴買ったり、射的で遊んだり……。
「ねーねー、もうそろそろ花火、始まるんじゃない?」
「あー、そうだなぁ。人が集まって来てるよ。」
「行こっ!」
「うん。」
花火のある広場へと私達は移った。
そこには千里がいた。
私は声をかける気もなく、千里を横目で見ながら光輝と2人で広場へ向かった。
千里は睨んでくる。
「里奈?」
「ふぇっっ?な、なんで…?」
「なんで?は?お前どうした?」
「いや…考え事してたら光輝が…して私を下の名前で呼んだから…びっくりして…。」
「なんだ…そんな事かよ。当たり前じゃないのか?付き合ってて彼女を下の名前で呼ぶってさ。」
「そーだけど…。」
光輝が私を彼女だと言った。
その「彼女」ってゆー響きが嬉しい。