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第二補佐官は第1補佐官の嫁です【鬼灯の冷徹】

第30章  一寸だった法師


そこに男女の獄卒が通りかかる。

獄卒「へえ~、彼元一寸法師なんだ。…サイズが並だと案外普通ね」

獄卒「後世は中納言になったらしいよ」

獄卒「フ~ン…小さい方が可愛いのにな~」

獄卒「イヤ~それ言っちゃかわいそうでしょ。本人の希望だし」

この言葉を聞いて一寸法師の堪忍袋の尾が切れた。

一寸法師「かわいそうとか言うなーッみじめになるッッ!!」

一寸法師「最初に姫見た時「あ、コレ俺でっかくならなきゃ色々無理だ」って思ったんだよ!!思うだろ!?でも、わかった。一寸じゃなくなった時点で俺の価値は世間的に0(ゼロ)だって!!畜生…小さくなりたいもう一度……誰も俺の気持ちなんか…!」

荒々しく斧を磨ぐ。

それを遠目で見る鬼灯達。

貴方「…あー……」

鬼灯「…物凄く声かけずらいですね……」

シロがヒエエエエエエ~と震える。

仔犬達「シロ兄~たん。一寸じゃないね。つまんなぁ~い」

シロ「コラッそういうこと言うんじゃありません!」

シロ「せっかく本人が地獄にいるっていうから会いに来たのになあ~」

鬼灯「すみません。私達も彼があんなにすさんでいるとは…」



シロ「そもそも何で彼地獄で雑用してるの?何かしたっけ?」

貴方「…したんですよおもいっきり」

シロ「ここって何て地獄だっけ?腐海の森?」

貴方「それはナ●シカですよ。此処は受苦無有数量処です」

貴方「嘘のでっち上げで目上の人を陥れた者の堕ちる地獄です。彼には…姫を妻にするために屋敷の者を騙した罪があります」

※此処では亡者は虫に食われ体に木を植えられ更にそれをひっこ抜かれます。
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