第3章 シロ、日々勉強
シロ「ねえねえ閻魔さん、鬼灯様、瓜美様。地獄って物凄く広いね。俺びっくりしちゃった、今まで桃太郎と天国にいたから」
貴方「そうですねぇ......」
ブドウを取ろうと缶をポンポンする鬼灯
閻魔「あの...せめてワシにも様づけにして......」
シロ「じゃエン様」
鬼灯「『あの世』には天国と地獄がありますが......その範囲は圧倒的に地獄のほうが広いのです」
閻魔「エン様?あ、ヨン様みたいでちょっといい......」
鬼灯「もともと日本は『この世とあの世』の二世界でした。しかしある時、当時『黄泉』と呼ばれていたあの世が亡者で混乱しすぎて八百万の神々が大会議を行った結果、現在のように現世・天国・地獄と実質三世界へ分けられたのです」
シロ「あっ池袋駅だ。出口総数いくつだよFFのダンジョンより訳わからん」
鬼灯「はいはい。で、地獄の構造はインドや中国等様々な国を参考に構築されました。それ故日本のあの世は複雑なのです」
貴方「池袋駅のように」
鬼灯「しかしまあ天国と地獄を比べると」
鬼灯・貴方「地獄は広い」ポン
シロ「息ぴったりだね」
閻魔「確かに広いよね」
シロ「何で?」
鬼灯「何せ死後の裁判が長いですからね。多くの留置場も必要ですし」
貴方「更に刑に服すとなればとてつもない場所を取るんです」
鬼灯「その裁判も10人の王がじっくりと審査します。中でも閻魔大王は地獄の代表なのです」
シロ「偉いんだ!閻魔様!すごいね!」
閻魔「あ、わかってくれた?...ああ...でもランクは変わらないんだ...」
閻魔大王のランクは少し上がったが二位なのには変わらなかった
鬼灯「さて、もう仕事に戻りましょう。シロさんも忙しいでしょう」
シロ「あっそうだよね」
鬼灯「というか貴方がまず油売ってちゃダメでしょう」
閻魔「だって疲れるんだもん......勤続云千年だしさ」
鬼灯「かくいう私も瓜美もこんなことしてる場合じゃありませんね」コン
鬼灯がお茶目ポーズしている
シロ「わぁ、大の大人のお茶目ポーズだ」
鬼灯「さあ働きますよ」ガコンッ
貴方(鬼灯…)
シロ「鬼灯様、結局ジュースのブドウ取れなかったの?」
鬼灯「不毛なのでやめました」
お局「シロッ!」