第10章 世界と約束 1
レイ「行こう」
ソンジュ「まだ、起きていたのか?」
エマ「今、良い?」
ソンジュ「構わんが お前たち昨日の夜からロクに眠らず動き通しだったんだろう?休めるうちに休んでおいた方が良い」
エマ「うん、後でもう一回ちゃんと寝る」
「ありがとう」
ソンジュ「、、、」
エマ「それとごめんなさい 疑って、、、 助けてもらったのに、、、 私、鬼は全て人間の敵だって、人間を食べない鬼がいるなんて考えもしなかった。」
ソンジュ「気にするな お前たちの警戒は正しい 鬼にとって人間は特別 ことに脳はな 俺たちみたいなのはごく少数 全部 敵だと思うぐらいが良い」
レイ「じゃあ あんたたちはどうして、、、」
ソンジュ「宗教上の理由さ 信仰のために人間は食わないと決めている ただし、人間だけ ヒト以外ならなんでも食うがね」
「「、、、」」
ソンジュ「俺たちがお前らを助けたのは単純な興味 こうして久々に人間と話がしてみたかったからだよ 今日日生きた人間なんて農園の内側くらいでしかお目にかかれないからな どうした?これを聞きにきたのだろう?」
エマ「教えて 30年前、、、人間に何があったの? 世界は今どうなっているの?」
ソンジュ「何も、何も起きていない」
「「??」」
ソンジュ「30年 という数字がどこからでてきたかは知らんが世界はもうずっと昔からこのまんまだ。」
ソラ「どういうこと?」
ソンジュ「一つ、昔話をしよう