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【進撃の巨人】月と青い鳥

第8章 いたずらっ子



目を覚ますと太陽が高く登っていた 慌てて起きて顔を洗うとテーブルの上にリヴァイの文字で書き置きがあった


「シゴトハゴゴカラデイイ エルヴィンノトコロニイケ」


エルヴィンに朝寝坊させるつもりが絶対に迷惑を掛けてる…


午後からいいとはいえ甘える訳にはいかない
身支度を整えてからすぐにエルヴィンの部屋に向かった











。。。。。。。。。。


午後からでいいと伝えたはずだったがカナコは11時に執務室へ来た


「申し訳ありませんでした!」

部屋に入るなりカナコは頭を下げてあやまる



「朝寝坊するつもりだったが 結局いつもと同じ時間に起きたんだ だからカナコが謝る必要は無いよ

それにリヴァイから俺のせいだと言われたよ

それで体はもう大丈夫なのかな?」



「大丈夫です…」


カナコの顔は面白いくらいに真っ赤になった


いつもは女性らしい柔らかなブラウスを着ている彼女だが 今日は襟のあるブラウスを着て首にはベージュのスカーフを巻いていた

首を隠さないといけない状態なのだな


「そのスカーフも似合ってるよ」


「……分隊長 なにか仕事はありますか?」


からかう俺の事を分隊長と読んでカナコは拗ねた


今まで俺が見てきた女性達と カナコの仕草や表情はどこか少し違う 何がとは説明できないが愛らしいさがあるのだ

それは育ち(生まれた世界)の違いなのだろう

リヴァイが宝物だと言って大事にする理由がなんとなく分かるな…


「悪かったよ…もうイジワルを言わないから紅茶を淹れてくれないか?」


「かしこまりました」


拗ねたままのカナコは奥にある小さなキッチンに行き 紅茶を入れる準備を始めた


「少し掃除しても大丈夫?」


許可をすると窓をあけて乾いた雑巾で応接用のソファや本棚のホコリを取り 固く絞った雑巾で拭いていく テーブルは布巾で拭いて最後に小さなビンに生けていた野草の水を取り替えてテーブルに置いてから奥にもどり紅茶を淹れに行く


カナコが来てから各幹部…ハンジの部屋以外は綺麗になった
それに外を散歩しては野草だが花を摘んできては窓枠やテーブルに飾ってくれる

ささいな事だが 男が多い所帯だったからこんな女性らしい気遣いに心を癒されている幹部は多い


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