• テキストサイズ

【進撃の巨人】月と青い鳥

第3章 からだと心




「ファーランは仲間が好きなんだね それに大事に思ってる そんな人は私と同じくらい地下街では珍しいよ…珍種だね だからリヴァイは殺さなかったと思う」



優しい目が丸くなりビックリしたような顔になった彼に


「ファーラン可愛い」


と言って笑ったら 顔を赤くして目を反らし頭をかいて照れている…デレたファーランは本当に可愛いかった


「もう1回見たい!顔を見せて!綺麗な灰色…?水色?瞳の色も見たい!」


「なんだよ!さっきの大人しい感じのカナコはどこに行ったんだよ!」


「これが本当の私なんですぅ 残念でした」


路地では一方的に近づいてきたファーランが今は「近くにくるな!」と逃げるようにして顔を隠していた


そんな可愛い反応をするからちょっと調子に乗って ファーランに体を寄せて顔を覗き込むと ガシッと両手で頬を掴まれた



「そんなに見たけりゃ 見せてやるよ」



鼻が触れる距離に顔を寄せられて今度は私の顔が赤くなっていた


「カナコも可愛いじゃん…」


頬をガシッと掴んでいた手の力が弱くなり親指が唇をなぞる



「残念 ここまでだな…」


ファーランは私から体を離し視線が私の背後に移動した





















「オイ…これは どんな状況だ?」



振り返ると すごく機嫌の悪そうなリヴァイが立っていて 私を見て片方の眉が上がった


「変装しねぇで外に出たのか…馬鹿か?」


「それはカナコじゃない俺のせいだ… 」



確かに今の姿はウィッグをしてない でもそれはファーランのせいだ 私はいつも通りちゃんと変装はしてた

私達の不穏な空気を読んだファーランが私に代わって路地での事を話してくれた


リヴァイの目は怒ってる…

変装の誤解は解けたけど 私があの道は使うなと言われた事を守らなかったから

それが原因で今の状況になっている



「ごめんなさい…」



「カナコの話は後で聞く
で…お前は何の用があって戻ってきたんだ?お前の縄張りは11号階段だろ」




「そっか…そこまで調べてるならアジトも知ってるんだろ?なら提案がある…」


/ 182ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp