第4章 素直 前編【※錆兎】
(もうそろそろ…いいか。)
錆兎は乳房を弄んでいた手を下げ、陽華の隊服のベルトに手を掛けた。慣れた手付きでベルトを外し、ボタンを外す。そしてそのまま下着ごと、衣服をズリ下げると、前から秘部に手を滑らせた。
指先を動かし、充分に蜜が蓄えられている事を確認すると、熱い内部に中指を差し込んだ。
その瞬間、陽華が小さく息を吐き出す。錆兎は差し込んだ中指を、馴染ませるように出し入れを繰り返した。
一瞬、めちゃくちゃにかき混ぜてやりたい衝動に駆られたが、思い直す。一回それで、キレられたことがあった。
余計な愛撫はしない。
錆兎は内部を馴染ませる程度に抑え、指を引き抜いた。
これで準備が完了した。錆兎は衣服の中から、熱く膨張した自身を取り出す。
「挿入るぞ?」
声をかけると、陽華は背を向けた姿のまま、静かに頷いた。
臀部が見やすいようにと、上着を捲りあげると、陽華の細くて白い腰が露わになる。その腰に手を添えると、滑らかな肌が錆兎の手に、吸い付くようにフィットした。
錆兎が力を込めたら、すぐにでも折れてしまいそうな腰を、優しく引き寄せると、近づいたお尻の割れ目に、自身の先端を擦り付けた。
(…綺麗だな。)
一瞬だが、腰から尻に掛けての滑らかな曲線に目を奪われた。
スラッとした体型に、引き締まっているが程よい肉付きの尻。そしてあの胸。真正面から、ちゃんと見たことはないが、かなりいい身体付きをしている。
顔だって、悪くない。…いや、鬼殺隊の中でもかなり上位の方だ。あの胡蝶姉妹と並んでも、遜色ない。
こんないい女、男が放って置くはずがない。現に隊士の男どもが騒いでるのを何度も見たことがある。
性格は少しキツイが、面倒見が良くて、下からも慕われて、時たま見せる笑顔が可愛くて…、俺には一度も向けられたことはないが。
じゃあ、なんでこいつ、大嫌いな俺なんかと、こんなことしてるんだ?