第9章 睡眠【※不死川実弥】

「…ヒィヒィ言わせてやっから、吠え面をかくんじゃねェーぞ？」

「そっちこそっ！」

陽華が強がってそう答えると、実弥は掴んだモノを、グッと入り口に押し付け、乱暴に腟内に押し込んだ。

「んぅっ、」

一瞬、陽華の顔が苦しさに歪む。それを視線の隅で確認しながら、実弥は陽華の両の膝裏に手を入れて、ぐいっと腰を持ち上げた。

「いいか、はじめから全開で行くぞ？」

「え！？…やっぱ、ちょっ…、」

陽華の制止する言葉も聞かず、実弥は腰を浮かせると、上から押し潰すように、一気に奥まで突き刺した。

「んあぁっ！」

そのまま激しく、出し入れを繰り返す。

「……さ、さねみっ、最初から…それは…、激し…、んあっ！」

お構いなしに、腰を打ち付けられ、陽華の身体が激しく震えた。

「アァ？お前が、挑発したんだろォーがっ！」

ガンガンと腰を打ち付けられ、最奥を刺激されると、抗えない快感が身体に押し寄せ、陽華が苦しそうに息を吐き出した。

「はぁんっ！挑発っ…て、どっちがっ…、んっ…ちょっ…と、もう…いい加減にっ！」

陽華が抵抗するように、腟内に思いっきり力を入れると、モノがグッと絞め付けられ、実弥は思わず顔をしかめた。

「くっ…、お前っ…、そんなに、絞め付けんなァ！……ただでさえ、キッツイのに…、」

実弥は動きを止めると、その場に力尽きたように腰を落とした。

「なによっ、だって実弥が激しく…するから…、」

陽華が不満げな表情で睨むと、実弥は「はぁ…。」と大きくため息を吐いた。

「あぁ、やめだァ。もう、互いに意地張るのは、終いにしようや？」

実弥はそう言うと、膝裏に差し入れた手を抜き、その手を陽華の背中に回して、抱き上げた。

「せっかくお前と、久々にまぐ合えてんだァ。もっと、ゆっくりと味わいてェ。」

そう言って、背中に回した手を頭に置くと、引き寄せて、額を突き合わせた。

「確かに、何処にも連れて行ってやれねぇってのは申し訳ねぇし、身体ばっか求めてるって、言われても仕方ねェけど。……でもよォ、わかってんだろ？」