第46章 ❤︎ 超絶信頼関係　岩泉一　及川徹

「気持ちいい？」
「…そりゃ、な？」
「よかった…」
「横からごめんだけどでもいちかちゃん。それじゃいつまで経っても岩ちゃんイケないよ？」
「…へ？」
「おい、余計な事言ってんじゃねぇって」
「俺も加勢してあげる」
「止めろって」
「上に乗るときはね、女の子ももっと大胆になった方がいいよ。こうした方が岩ちゃんもっと気持ちいいから。後ろからごめんね？」
「え！？…っや、んん…っ」

いちかを後ろから抱きながら胸を鷲掴みし両方の先端をつまむように弄り始める。乱暴にも見える行為にいちかの体は大きく仰け反りナカはキュウっと締まっていく。

「ぁ、やッ…、だめ、及川君」
「どうして？こうしてあげると締まるから岩ちゃんは気持ちいいと思うよ？そうだよね？」
「やめ、てッ、…いやっ」
「イってもいいよ？」

唇が頬に触れそうな距離で耳元で恋人に囁やくようにいちかに触れている。下から見上げる俺にはいちかが及川に犯されているようにしか見えなくて嫉妬心に似た焦りが芽生える。

「イってもいいよ？我慢してなくていいから…」
「そこ、ダメ、なの。一、ごめ…っ、」

“イク…“と小さく漏らしビクンと跳ねる体、さっきよりも強い収縮で締め付けられるナカ。目の前のいちかの小刻みで短い呼吸、とろんとした瞳にだらしなく開く唇、その瞬間を目の当たりにしたとき俺の中で何かが弾けるような感じがした。

「……及川、そこどけ」
「あーらら。岩ちゃん、怒っちゃった？」
「お前、ふざけんなよ」
「俺に怒ってんの？」

及川の問いにも触れず、いちかを抱きかかえて体を起こす。酔っているせいで頭はくらくらするくせにそれ以上にそのまま組み敷くように正常位へと体勢を変える。

「……はじめ？」

俺以外の男にイカされた事実が苛立ちを募らせて俺の名前を呼ぶのですらムカついている。