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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第5章 ❤︎ 三日間ハメまくった記録 黒尾鉄朗


クリアになった意識何も考えないでただいちかを抱き締める。瞳を閉じて規則的な寝息を立てて時々きゅっと体を丸める無防備な姿を時間を忘れてずっと見つめていた。

「寒…っ」
「起きたか?」
「うん、…実はちょっと前に」
「なら声かけろよ」
「こうやって抱っこされたままなのもいいなって…。でも寒くなってちゃって」
「風呂入る?」
「うん」
「じゃあ湯入れてくるから」
「一緒に行く…」

僅かな時間なのに“待って”と甘えてくるような何気ない言葉が特別に可愛く思える。何度もイッた余韻が残っているのか腰が立たなくてよろけそうな体を支えて立ち上がらせる。

「…ぁっ」

腹圧がかかったせいもあって立ち上がった瞬間に先程の名残が溢れて内太腿を濡らし透明な雫が床に落ちた。

「ちょ、待って」
「エッロいなぁ…」
「だって、鉄朗が…」
「んじゃこのまま抱き抱えていくぞ」

ひょいと抱えて肩に担ぐと“ええーっ”と手足をジタバタとバタつかせた。

「なんだよ。落ちるぞ?」
「ここはお姫様抱っこじゃないの?」
「贅沢」
「雑過ぎない?」
「さっきはすげー丁寧にしてやったじゃん」
「それとこれとは違うし」

耳元であーだこーだ言ってるいちかを肩から降ろし椅子に座らせシャワーをかけていく。湯気で煙る浴室内はすぐに温度が上がって冷えた二人の体を温め、互いに戯れ合うように体を洗って浴室にはシャワーの音と笑い声が響いていた。同じシャンプーとボディソープでしっとりと濡れた体。一通り洗い終わる頃には頬はピンク色に染まって熱いシャワーを二人で浴びながらいちかは俺の腰に手をまわす。ゆっくりとシャワーの滴が胸の谷間に流れ入るのを見つめながら体を密着させた。

「鉄朗、…キスしようよ」
「言われなくてもしようとそうしようと思ってたとこ」

クスクスと笑う控え目な唇にくっつけるように自分の唇を押し当てる。互いの鼻が擦れ流のが可笑しくて二人でふっと笑って、また口付ける。風呂場の鏡に映る二人の姿は映画のワンシーンを切り取ったように重なって見える。特別に言葉を交わさなくても二人でいる事だけが幸せで今はこれで十分だった。
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