第13章 ❤︎ 岩泉先生の彼女と及川先生
「や、でも…っ」
「おい、やめろ」
「だっていちかとセックスしたかったんでしょ?」
「でも先生、今日はダメなんですっ」
「知ってるよ。今日が排卵日近くだって事くらい」
「お前、んな事言ったのかよ」
「言ってない。え、なんで知って」
「だってあの時さ、ほら、アンケート持ってきてくれた時、生理中だって俺に教えてくれたのはこの可愛いお口だよね?」
ハッとした表情を見せた後、力なく項垂れるように“……そうです”応える。
「なんで?お前、どうして、んな事及川に」
「…ごめんなさい。確かに、私が言いました」
「言っとくけどそんな強制的に言わせたわけじゃない。たまたま聞いちゃっただけだから」
「だからってなんでこんなやり方すんだよ」
「だって楽しいじゃん。このくらい逆算すればだいたいは分かるし。でも当たればラッキーってくらいに思ってたけどもしかしてドンピシャだった?」
及川が白い歯を見せて笑う。ぞっとするようなその光景なのに体の熱は冷めるどころかどんどんと熱を上げ、理性をすべて奪っていく。
「じゃあこの前みたいに二人が繋がってるところ見せてよ?今回は妊娠しちゃうかもってスリルがあるからそれだけ楽しいでしょ?ほら、岩ちゃんの握って自分で持ってみて?」
「はい…」
「やめ…っ」
「私、もう待てないよ」
及川に体を支えられながら先端がぬかるみに触れる直前、いちかは崩れそうな顔で笑った。ゆっくりと腰が重なる。スムーズだけど熱い挿入だった。いつものゴム越ではなく中の熟しきった肉の壁に包皮がめくれるような直の感覚と強い快感が動きのとれない体内を駆け巡った。