第2章 先輩
立海高校に入って早半年。
結局先生にまで言われてシブシブ名前を教える羽目になってしまったが
例の委員会にも生徒会にも部活にも入らない。という条件の下での話だ
「鈴、本当に部活に入らないの?」
「入るつもりもない。お父さんたちがテニス部だったからって
あたしたちまで部活に入ることないんじゃない?
侑吾がどうせここで、
テニスをやってるんだから」
「そうだけど、侑吾はレギュラーじゃないじゃんか」
まぁ、確かにそうなんだけど
天気が良く、お昼ご飯をもって屋上に行くと
綺麗に整備されていて
「へぇ、意外。ここからだとテニスコートまで見えるんだ」
「本当だ」
2人でお弁当を広げて食べるけど
どうせ同じおかずだ。交換するものがない
「そう言えば、あの仁王の姉妹ここ何日か見てないね」
「そう言えば」