第10章 プレイスタイル
そう言ったせーちゃんの言葉に黙りこくった部員たち
「では、発表する。
部長、仁王悠翔」
「仁王は変わらねぇのか」
「副部長も変わらねぇんじゃねぇ?」
「副部長柳侑吾」
そう言った瞬間、部員たちがざわついたのが分かった
「静かにしろ」
「他のレギュラーを発表する。」
「井上健。桑野仁。浦山奏多。桜井琳。吉良真琴。以上が立海の新しいレギュラーになる」
「嘘だろ?桜庭が副部長の座も、レギュラーも落とされるなんて」
「実力主義者だと言ったはずだ。実力なら侑吾の方が上なのだがあえてそこを仁王にしていたのは、侑吾の方が下の面倒見がいいからだ」
「めんどくさ」
そう言ったお兄ちゃんの声が聞こえて来た
「聞こえているぞ。侑吾」
プイっと横を向いてしまった
「では、レギュラー陣からプレイスタイルを発表する。
まずは仁王悠翔。オールラウンダー」
フーンといった感じだ
「柳侑吾、オールラウンダー・カウンターパンチャー
井上健。カウンターパンチャー
桑野仁。アグレッシブベースライナー
浦山奏多。サーブ&ボレー・オールラウンダー
桜井琳。サーブ&ボレー
吉良真琴。カウンターパンチャー。
以上だ」
「随分とプレイスタイルが」
「変わったな」
そう言った立海の部員たち。
本当に自分のプレイスタイルを理解していなかったようだ