第9章 テスト
次々と出されていく回答用紙
全員が出し終わると、また、お父さんで
「何で?」
「臨時講師だからな。一応」
「まぁ、教師の免許持ってるのは知ってるけど
何もテストに来なくても」
「いいじゃない。とお前は言う。が俺も好きで
娘たちのクラスをやっているわけではない。もうすでに決められているのだからしかたがなかろう」
あ、そう
「では、始めるぞ」
そう言って個人個人に配り始めたお父さん。
最後のテストは英語で
「・・・」
一番メンドクサイ奴が初日に来るとは思わなかった
でも、解けないわけではない
スラスラと英語の回答を書いていく。
答えを書き終わると、先ほどと同じように前に持って行く
「え?」
あたしよりも先に、くるみの方が先に持って行った事の方が驚きなのだ
恐らく、確認もせず、持って行ったのだろう
「早かったな。意外と」
そう言われてから席に戻っていく。