第6章 机の落書き
そして、この騒ぎに駆け付けた教師に
「何事ですか。と、この教師は言うのだろうな。
あの机を見ても、同じことが言えるのか?」
そう言ったお父さんの言葉に口をあんぐり開けている教師。
担任でも副担でもないこの先生が駆けつける理由は何だろうか?
「本当にここの生徒がやったのかと思うと
俺達OBとしてとても恥ずかしいね」
「確かに」
「ましてや、これをやられているのがOBの子供の机だと知っているからな」
そう言ったせーちゃんの言葉に青ざめて行くクラスメイト達
「のぉ、お前らはこれをやった奴らは見ておらんのか」
まーくんが言った目線の先には、自分の娘たち
「ううん。見てない」
「私たちが来た時には普通だった。
屋上でぼーっとしてから戻ってきたときには、こうなってた」
「「屋上?」」
「そう。屋上」