第11章 合宿1
泣いてしまったあたしを優しくなでてくれるせーちゃん
「ごめん、なさい。泣いちゃって」
「いいんだよ。泣いたって」
「え?」
「ねぇ、蓮二」
お父さん??
ドアの向こうから入ってきたお父さん
「複雑だな。鈴にしても実夢にしても」
「どういう」
「だが、鈴が立海に居たいとそう、思っているのなら、それはそれでいい。一緒に居たいのは、氷帝の元カレではないのだろう?」
「うんっ」
「精市。事は早めに片付けてやりたい」
「そうだね。俺的にもそう思う。
こんな参った姿の鈴は、初めて見るよ」
「俺もだ。そのうち本当に丸井をうちに連れてきそうな勢いになってしまうな」
「ブンちゃん・・・?」
「こっちの話だ」
「そっか」
「最終日とは言ったけど、俺も蓮二も丸井も明日、氷帝に用があるんだよね」
何で3人揃って、氷帝に用なんてあるの・・・?
「だから、明日にでも会っておいで」