第11章 合宿1
~実夢side~
せーちゃんだけだと思ってたんだけどなぁ
「鈴、ヘーキ?」
「なんとか。ちゃんと話さなくちゃ行けない日が来るのも知ってたけどね」
「どういう」
「氷帝にいるの」
「「何がだ」」
「言って良い?」
言いたくない。そういう時は顔をそむける癖がある鈴
「鈴の元カレ」
そう言った瞬間、固まった。皆して固まった
「は?」
「元カレ?」
「お前、付き合ってた奴いたのかよ?」
それは、随分と失礼じゃない?
「いたよ。付き合ってたの。氷帝の男子テニス部の現・部長と」
「マジかよ」
「よりにもよって氷帝の部長かよ」
「それでも、マネージャーにならなかったのは
お父さんたちも止めてたし、せーちゃんたちも止めてたから。
だけど、立海に来るときに、鈴は、別れたの。ライバル校に行くことになる。スパイだと思われたくないって」
「そうか」