第11章 合宿1
ブンちゃんのサーブで始めたダブルス。
ブンちゃんが先に打つということは、1ゲームを捨てるということ。
でも、そんなのがお父さんたちに通用するとは思えない
「「すっげえ」」
「これが実力・・・?」
「いや。まだまだ、実力の半分も出ていないよ」
「「「は!?これで?」」」
「まぁ、見て居なよ」
そう言った瞬間、静かにコートに落ちたボール
「うわ。まだ、それ出せたのかよぃ、柳」
「出せるに決まっているだろう?」
何、今の・・・
1ゲーム本当にブンちゃんたちが落としてから
「何だ?あのサーブ」
顔面目掛けて飛んでいったサーブをいとも簡単に打ち返したブンちゃん。
なのに、皆普通に打ち返している
お互いに譲らないラリーの末、結局またもやお父さんたちがこのゲームを取ってしまった
「丸井のネット際のプレーをよく見ておくといいよ」
「え?」
「丸井は、ボレーのスペシャリストだ。ネット際に立たせたら、アイツは強いよ」