【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第11章 甘い罰*
あーあ。
今日は散々だったな。
放課後。
隆の迎えを待ちながら、今朝の出来事を思い出す。
結局、隆に迷惑かけちゃった。
でも隆が好きだから。
じっとしていられなかったの。
反省もしていない。
だから、こういう時。
どう対処したらいいのか分からない。
悶々としていると、隆のインパルスの音がした。
「名前。迎えに来たぞ」
「うん」
「ほら。メット」
「ん…」
ヘルメットを被せてもらって、後ろに跨る。
隆は私を乗せる時、あまり単車を倒さない。
そういう気使いができる人。
そんな彼氏に迷惑をかけたんだから。
やっぱりきちんとお詫びしたい。
私はどうしたらいいんだろう?
こういう時に相談できる友達もいないし。
家に着いて、バイクを降りる。
「ねえ?」
「ん?どうした?」
「今日、忙しい?」
「いや、予定ないけど」
「じゃあ、寄ってく?」
「んー。いいけど。勉強は?」
「今日はいい」
隆を家に招き入れる。
「一緒にいて」って。
何で普通に言えないかな?