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【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】

第10章 マイキーという男


 


ドラケンとの睨み合いが続いた。





「いいじゃん。ケンチン」

「マイキー」

「その変わり、俺と手合わせしてよ」

「無理だよ。私弱いし。殺される」

「えー。じゃあ名前の頼みは聞けないなー」

「意地悪。私ボコボコにされたくないし。ヤダよ」





だってエマのお兄さんって、無敵なんでしょ?





「じゃあ、めちゃくちゃ手加減すっから」

「それでも私、吹っ飛ぶって、隆が言ってたよ」

「んー…じゃあ俺が受けるだけ。それならいい?」





受けるだけか…。

それなら平気かも。





「分かった。それなら怪我しないし大丈夫」

「やった!じゃあ道場行こうぜ!」





マイキーという男は、何でここまで拘るんだろう?


手を引かれて、道場に来た。





「よし。どっからでも打ってこい」

「えっと…ミットは?」

「えっ?必要なくない?」





だよね。

お兄さん、めちゃくちゃ強いんだもんね。



私は念入りに準備運動をする。



空手は久しぶりだな。



打ち込んでみるけど、全部スッとかわされる。


するとお兄さんは首を傾げた。



えっ?

何?


 
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