【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第10章 マイキーという男
翌々日。
私は学校サボってエマの家に来た。
何回かエマを送ったことがあるから。
道は知ってた。
一昨日と昨日は結局、隆に根負けしたけど。
エマのお兄さんに会わないとは言ってない。
家のチャイムを押す。
「はいはーい!って名前!?おはよう!こんな早くに起きてるなんて珍しいね!体調大丈夫?ウチに何か用?」
「おはよう、エマ。あのさ、お願いがあるんだけど」
「うん。何?」
「お兄さんに会わせて?」
「えっ?マイキーに?何で?ってか三ツ谷は?」
「聞きたいことがあって。隆には内緒で来てる」
「ええっ!?」
「どうせ後で怒られるもん。バレる前にさっさと会いたいんだけど、ダメ?」
頑固な隆が悪い。
私はただ話し合いに来ただけだし。
「マイキーまだ寝てるよ?」
「じゃあ、ここで待ってる」
「そんな所じゃなくて家に入りなよ」
「いいの?」
「いいよ!いいよ!おじいちゃんにも紹介したいし」
「じゃあ、お邪魔します」
こんなことなら手土産でも持ってくれば良かった。
ちょっと後悔。