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【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】

第9章 守るべきもの


 


side.三ツ谷隆





名前に軽くキスをする。



ほんと黙ってりゃ、お人形さんみぇなのにな。





「隆。私エマのお兄さんと話したい」

「えっ?何で?」

「喧嘩は嫌いだけど。その時、隆の側にいたい」

「あー…名前。それはちょっと…」

「うん。隆はダメっていうと思ったから、エマのお兄さんに聞くの」





お前は本当に面倒な女だな。

俺が傷つきそうになったら、出しゃばってきそうだし。





「ダメ」

「嫌」

「ダーメ」

「嫌」

「はあ…俺がダメつったら、ダメなの!」

「私が嫌って言ったら、嫌なの!」





堂々巡り。





「分かった。マイキーには会わせる。けど、名前は来ちゃダメ」

「それはエマのお兄さんが決めることでしょ?私が手出さないって約束してもダメなの?」

「絶対に約束できんのか?」

「………できる………多分…」

「ほらな」





約束できねえんじゃねぇか。


大体、お前。

今日、ぶっ倒れたばっかだぞ?





「隆が止めても。明日、会ってくる」





お前はとんでもねぇ駄々っ子だな。


呆れて溜息しかでねぇよ。


 
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