【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第2章 日常
中学の時に知り合った友人エマ。
何でも兄弟が暴走族らしい。
ケンカは得意だけど嫌い。
バイクが好きで、ただ走りたいだけの族なら。
偏見は持たないけどね。
「あれ?三ツ谷じゃん」
「えっ?エマじゃん。何で?」
「何でって、ウチの友達の家だし。そういう三ツ谷は?」
「俺のダチの家でもあんだけど」
「えっ?三ツ谷。名前と友達なの?」
「エマこそ」
外からエマの声が聞こえてくる。
玄関を開けるとエマと隆がいた。
「エマ?何してんの?」
「あ、名前ー♡おやつ持ってきたよー♡」
エマに抱きつかれて、そのまま擦り寄られる。
頭を撫でながら隆を見た。
「隆はどうしたの?」
「あ、そうだ!ちょっと名前っ!いつの間に三ツ谷と知り合いになってたの!?」
「うーん。確か新学期の日だったかな?」
「4ヶ月も前じゃんっ!報連相っ!」
「ごめん。ごめん。隆とはただのバイク仲間。エマの彼氏だって知らなかったの」
「はっ?」
「へっ?」
「んっ?」
何?
その顔。
私なんか変なこと言った?
2人で来たってことは、そういうことじゃないの?