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【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】

第8章 好き


 


隆の言うように。

私が隆を好きで、隆に恋してるなら。



こういう気持ちになるのも分かる気がする。



でも日常生活に支障を来たすのは変わらない。





「ねえ?」

「ん?」

「好き」

「何?唐突に」

「………言葉にしたら、早く慣れるかと思って」

「あー。もっと効果的なのあっけどな」

「何?」





そっちの方が効果的なら、試したいよ。





「エッチ」

「………はっ?」

「いや。だからエッチすれば、心の距離もぐーっと縮まるよなって話」

「昨日シたよ?」

「うん。だからまた名前の気が向いた時に、シような?」

「分かった」





それで距離が縮まるなら、またシてもいい。



昨日は怖くて、それを埋めて欲しかっただけだから。

今度はもっと恋人らしいエッチがしたい。



白いチョコと茶色いチョコを溶かして、マーブルにするような。

そんな甘い感じの。



溶け合ったら私は何色になるんだろ?



気づいてるの。

隆が、私の心に刺さったままの棘を。

一本一本、丁寧に溶かしてくれてるのを。



だからお願い。

もう少しこのままでいて。



溶け合うように抱きしめていて。


 
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