【東京リベ】Break down【三ツ谷隆】【ドラケン】
第6章 心
隆の熱い精液が流れ込んでくるのが分かった。
未だに私のナカで“どぷっ、どぷっ”と脈を打ってる。
セックスがこんなに気持ちいいなんて知らなかった。
「はぁっ…隆…」
「うん?」
「はぁっ…はぁっ…好き…」
「えっ?」
何?
そんなに驚くこと?
隆を睨みつける。
付き合ってるのに。
隆を好きって言って何が悪いの?
未だに呆然と私を見る隆。
まさか好きじゃないのに私と付き合ったの?
考えたらムカついてきて。
“がぶっ”と肩に噛みついてやった。
「いってぇー!何すんだよ!?」
「………知らない…」
プイッと。
そっぽを向く。
何も言わない隆が悪い。
「待て待て。俺達、今すっげぇ愛し合ってたのに。何でいきなり不機嫌なわけ?」
「………」
「なあ?名前。頼むから教えてよ」
「………好きって…言った」
「うん。聞こえてたよ」
「…なのに…無視…したから…」
子供染みてるって言いたいんでしょ?
でも私にとってはすごく特別な言葉で。
お父さん以外に言ったことがないの。
それくらい大切な言葉なの。